写真左から、アスノシステムの渡辺様と楠様、コラボラボの横田様、弊社コンテンツプランナーの成田
国内最大級の貸し会議室検索サイト「会議室.COM」を運営するアスノシステム株式会社。そのオウンドメディアである「会議Hack!」は、 “厳しい競争社会を勝ち抜くための会議術が満載”をコンセプトに、ビジネスリーダーが実践する会議ノウハウや、先進的な企業が取り組む会議室の活用法など、「会議」にまつわるコンテンツを発信しています。
2017年2月にローンチされた会議Hack!
「会議室.COM」には、約1,000施設(4,000会場)が掲載され、国内トップクラスの存在です。さらに、オウンドメディアだけではなく貸し会議室オーナー約80名を対象としたセミナーイベントを開催するなど、オンラインとオフライン双方の特性を活かしたメディア運営を行っています。
ナイルをパートナーとすることで、どのようなコンテンツマーケティング施策を実施することができたのか、「会議Hack!」担当の楠様と渡辺様、イベントへ登壇した株式会社コラボラボの横田様に、弊社のコンテンツプランナー成田を交えて話をうかがいました。
2017年5月に大阪で開催された「スマート会議を進めるためのこれからの会場のあり方」
目次
・オウンドメディア「会議Hack!」を中心としたのマーケティング戦略の構築。
・クライアント候補80名を招いてのセミナーに「会議Hack!」の取材協力者をアサイン。参加者から高い評価を得る。
・ソーシャルシェア300を越えるインタビュー記事を展開
2017年2月ローンチ以降の「会議Hack!」PV数データ
SNSで300以上の反響があったコクヨ株式会社・下地氏へのインタビュー記事
――オウンドメディア「会議Hack!」をスタートさせることになった背景について教えてください。
楠:ポータルサイトの「会議室.COM」は今年で16年目を迎えるサイトです。「貸し会議室」などの関連キーワードでは上位表示されている一方、新規ユーザーへのアプローチに課題がありました。つまり、「貸し会議室を使いたい」という顕在層ユーザーは見つけやすい状態でしたが、「会議を有効活用して会社を成長させたい」といった潜在層ユーザーとは、接点が構築できていませんでした。
「貸し会議室」関連のキーワードでは上位表示を獲得できている「会議室.COM」
渡辺:そこで、新たなターゲット層からの流入経路とすることを目的として、オウンドメディアの「会議Hack!」をスタートさせることになりました。ビジネスリーダーをターゲットとして、会議の効率化や社内コミュニケーションの活性化といった情報を提供することで企業内における課題解決に役立つ存在になろうというコンセプトです。
ナイルは「SEO HACKS」や「Appliv(アプリヴ)」といった自社メディアを運営されているので、潜在層に向けたオウンドメディア運営の提案にも説得力がありました。
「会議Hack!」のメディア戦略イメージ
――「会議Hack!」では、どのようなコンテンツを展開していますか?
成田:「会議」をどのように掘り下げて伝えていくかを軸として、「数多くのミーティングを経験してきた“会議のプロ”はどのようにファシリテーションをしているのか」と、「隣の会社では会議でどういったことをしているのか」という2つの企画を中心に構成しています。
実は「会議Hack!」の立ち上げ前にアスノシステム様との打ち合わせで、ユーザーに情報提供して終わりというメディアに留まりたくないという提案がありました。また、サイト以外にもイベントやセミナーを開催していきたいというご要望があったので、「会議Hack!」がその役割を果たせるようにコンテンツを企画しています。一般によく言われる「O2O(オンライン・トゥー・オフライン)」や、リアルの「場」でつながりを作っていけるようなオウンドメディアを目指しています。
オウンドメディアのコンセプト設計と運用・ディレクションを担当するコンテンツプランナーの成田
楠:今回は、連載企画の「スマート会議術」で取材した横田さんに、イベントへも登壇してもらうことができました。今後も「会議Hack!」を通じてつながった“会議のプロ”や、スペシャリストといえる方々に、インタビュー記事だけではなくイベントへも参加依頼したいと考えています。会議室の情報を提供する「会議室.COM」と、会議の中身について情報を提供する「会議Hack!」とで、まさにハードとソフトの両面からユーザーに対して情報提供していきたいですね。
――イベントへ登壇された横田さんにうかがいたいのですが、感想はいかがでしょうか?
横田:私は普段、女性や起業家に向けた講演をすることが多いので、今回のように貸し会議室を運営するビルオーナーさんが中心の場でお話するというのは貴重な体験でした。
女性起業家の支援を目的に、女性経営者2,100名のコミュニティを運営する横田様
成田:横田さんは内閣府など政府の会議から民間企業の会議まで、文化や目的がまったく違う人達をつなげて話をまとめていくということを仕事にされているので、そのファシリテーション術を取材させてもらったのがきっかけでしたね。
参考「会議のプロ」コラボラボが実践する“発言しない人”をつくらない会議術【スマート会議術第5回】|会議Hack!
横田:イベントでは、多くの会議に参加している立場から「どういう会議室だと気持ち良く話せたか」という内容で話しました。特に最近は、アイデアをオープンに出し合うような発散型の会議が重視されているので、そういう環境づくりに必要な要素は何か?といった内容です。
楠:横田さんに続いてイベントで登壇された方々も、ネット上で会議を行う電子会議システムやWi-Fi設備などの紹介が中心でした。なので、 “会議のプロ”である横田さんの「今、どういう会議室が求められているか」という基調講演にリンクするかたちで登壇者の方々も話が噛み合い、全体として非常に内容が濃いイベントになりました。
渡辺:イベント全体で3時間ほどのセミナーだったのですが、途中退場される参加者もほとんどいなくて。開催後のアンケートでは、普段のセミナーよりポジティブな意見を数多くいただきました。
イベントでの手応えを語るアスノシステムの渡辺様
横田:「会議Hack!」の取材で話した内容と今回の講演は、会議をする側と会議をしてもらう側という意味でまったく逆の方々に向けたものでした。ただ、私としてはオウンドメディアの取材が先にあったことで、誰に向けてどういったテーマで話せば良いのかという流れが理解できていたので話しやすかったですね。
――今後の展望について教えてください。
楠:今、時代の流れとして「業務効率化」や「会議のあり方」というテーマが語られる傾向にあると思います。私たちの「会議Hack!」で展開している連載企画の「スマート会議術」が、そのニーズに一致していると感じています。実際に社内でも、コンテンツで取り上げた会議術について話題になったりしますし。徐々にではありますが、認知は広がっています。
なので、今後もWebコンテンツとイベントの両方を通じてリピートユーザーを増やしたいですね。8月には東京でもイベントを開催予定です。
ユーザーとのエンゲージメントを築きたいと語るアスノシステムの楠様
渡辺:検索からのオーガニック流入が事業に対する影響も大きいので、Googleのアルゴリズムや時流の変化を捉えたアドバイスを引き続きお願いしたいですね。ナイルはコンテンツの品質や必要性について業界でも早い段階から取り組まれていたので、今後も期待しています。
楠:ナイルのように、SEOを意識したコンテンツでありながらユーザーにファンとなってもらえるような品質を保つことができる、この2つをお願いできる会社って多くはないと思っています。担当の方々と打ち合わせをしていても、話の内容が非常にロジカルというか、Webのことを非常によく理解されてる方々だと感じてますし。今後も時代の先を読んだ施策で、我々のサイトを助けていただきたいですね。
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