(写真左から、デンタルサロン・プレジール髙木様、川邉様、当社コンサルタントの藤沢。)
プレジール様と当社の関係は4年以上にわたります。SEOを中心にコンサルティングを開始したものの、あるときを境にブログを活用したコンテンツマーケティングに力を入れることに。その結果、1年足らずでセッション数が約8倍にアップし、ブログで取り上げた施術メニューの問い合わせやお申込みが増えるなど大きな成果を上げることができました。
本事例では、理事の高木様と院長の川邉様へのインタビューを通して、当社がどのようなコンサルティングを実施してきたかを振り返ります。
デンタルサロン・プレジールのWebサイト
目次
デンタルサロン・プレジールが提供する「ティーシーズ」は、健康な歯を抜いたり削ったりせず、専用の創作歯を貼ることで歯並び、歯の色、歯の形を一新させる施術法です。付け爪やまつ毛エクステのように、元の歯にかぶせる方式で、価格も安価な上、最短で2回の来院で治療が完了するという手軽さから、タレントやモデルの顧客も多いという特徴があります。
一方、「ティーシーズ」はプレジールが商標を持つオリジナルの施術法のため、なかなか認知が広がらないのが悩みでした。当時SEOで狙っていたキーワードである「審美歯科」での検索順位は30位前後。サイトの月間セッション数は4,000程度と伸び悩んでいました。
そんな中、高木様が懇意にしていた広告代理店の担当者様から、SEOについて当社を紹介されることになります。
高木「(自社サービスの)ティーシーズは知ってもらえさえすれば、興味を持ち、ほかの治療と比較してもらえます。そうすれば、7~8割の方にはティーシーズのほうが向いているし、選んでもらえる自負があったんです。そのため、多くの人の目に触れるためのきっかけを増やしたいと考えていました。
そんなとき、広告代理店の担当者から、ナイル(当時:ヴォラーレ)さんがSEOコンサルティングで評判が良いとお聞きしたんです。会ってみるとナイルさんはいかにも営業というトーンではなく、当サロンを良くしたいという気持ちが伝わってきたので、SEOを依頼することに決めました」
こうして、2012年5月にSEOコンサルティングを開始。当初の依頼内容は、期待する検索キーワード「審美歯科」での上位表示を介した認知の向上でした。
その後、各種施策により1年後には「審美歯科」で10位に上昇。その2ヵ月後には3位にまで上昇し、成果で貢献することができました。
しかし、2015年1月に導入された、Googleの「ベニスアップデート」(※)で状況が一変。銀座周辺以外で検索したときのプレジール様の検索順位は著しく下落し、SEO方針を見直さざるを得なくなりました。
※ベニスアップデートとは、ユーザーの位置情報を検索結果に反映するGoogleアルゴリズムの通称で、場所が重要なキーワードについては、検索ワードに地域が入っていなくても現在地に応じて検索結果が調整されるというしくみ。
担当の藤沢は、デンタルサロン・プレジールが銀座に1店舗しかない限り、引き続き全国区で1ページ目に表示させるのは難しいと考え、「方針を転換すべき。即来院につながる可能性は低いものの、歯の悩みを抱えており、将来的に来院する可能性がある人向けにコンテンツを作ってアプローチすべきだ」と提案しました。
しかし、当時の高木様は、その提案は効果が見えないと否定的でした。
そこで、少しでも理解を示していただけるよう、他社のコンテンツマーケティング成功事例を集め、ブレジール様のブログコンセプトやデザイン案などを形にして提案を続けました。その結果、約半年かけてようやく髙木様の理解を得ることができました。
高木「最後は藤沢さんの説得力ですね。ウチのサロンのことを真剣に考えてくれていることが伝わってきましたから。世の中に100%成功するという保証付きの話は存在しないので、最後は人です。この人なら、ノウハウや知識、技術も含めて、私たちが求めている目標に対して、良いお手伝いをしていただけるかもしれないと感じました」
コンテンツマーケティングに取り組み始めてからの成長
「歯医者さんがホンネで薦める審美歯科”ここだけの話”」と題されたブログを月5記事更新でスタート。開始1ヵ月で1件の申込み獲得につながり、コンテンツを執筆する川邉院長にもお喜びいただきました。
その後もアクセス数は伸び続け、2015年6月時点で数千セッションだったところから、2016年6月には数万セッションへと、1年足らずで約8倍に成長。
コンテンツマーケティングの利点は、継続的な効果が見込めること。2016年8月にリスティング広告をストップしましたが、継続的なユーザー獲得ができていたため新規顧客はほとんど減らずに済みました。
藤沢「サロンの紹介だと地域性が関係してきますが、歯の悩みに答える内容であれば全国どこでも役に立つコンテンツになりますので、上位表示も可能だと考えていました」
今後も顧客が増え続けるようなら新規出店も視野に入れたい高木様。お客様の笑顔をもっと見ることが喜びだという川邉様。お2人から今後の展望をお伺いしました。
高木「大阪や福岡から来られるお客様も多いので、新規出店するなら候補として考えたいですね。サロンが大きくなっていくことで、先生方やスタッフに楽しみや達成感を感じてもらえたら、私もうれしいです」
川邉「歯並びや歯の色が気になって笑えないとおっしゃっていた方が、ティーシーズによって、自然に笑えるようになった、もっと笑いたくなったと喜んでくださいます。そうやって変わっていかれるお客様を、もっと増やしたいと思っています」
本件はSEOとコンテンツマーケティングの事例ですが、状況変化による施策方針の切り替えに納得していただけないという場面は、コンサルティングをしているとよくぶつかることがあります。
結果的にはGOサインをいただくことができたため現在の成果につながっていますが、節目を迎えたときにあきらめてしまうのかあきらめないのか、関係者の熱意や判断一つで未来が変化することをこの事例で学ぶことができます。
検索順位や目先のアクセス数の向上は重要な指標ですが、それにとらわれていると中長期的な大きな成長を逃してしまうこともあります。私たちは企業様が迷わず決断できるよう、常に指針となる立場としてコンサルティングを推進していきます。
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