コンテンツのリライトで検索流入を700%に改善 - freee株式会社事例【インタビュー】

01_135 写真左からナイルの五木田梨絵、freeeマーケティングチームの諏訪拓生氏。

コンテンツマーケティングにおいては、コンテンツの品質管理が課題となります。特に、法律や医療などの金銭や医療に関する情報(YMYL領域)においては、根拠ある情報で構成される正確性と、最新情報の更新が重要です。

クラウド会計ソフトとしてシェアNo.1を誇るfreee(フリー)は、ユーザー向けに公開している「バックオフィス基礎知識」のコンテンツについてリライトを行い、検索流入数を約7倍へと引き上げました。

では、具体的にどのような施策を行ったのでしょうか?

プロジェクトのディレクションを担ったナイルの五木田が、freeeマーケティングチームの責任者である諏訪拓生氏に詳しい話を伺いました。

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確定申告のほか、会社設立や人事労務などのノウハウが豊富な「バックオフィス基礎知識」。

リライトしたコンテンツが月間検索ボリューム100万のキーワードで1位を獲得

五木田:今回のリライトプロジェクトは、2017年7月から11月頃にかけての実施でした。成果はいかがでしょうか?

諏訪:おかげさまで、検索流入数は前年比7倍くらいに上がっています。
核となるキーワードの「確定申告」は、2~3月の検索需要が1年で最も大きいという季節要因がありますが、それを差し引いても伸びているので、社内でも非常に手応えを感じています。

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2017年1月から2018年7月までの自然検索流入数推移(データはAhrefs)。

五木田:成果が出ている要因は、どこにありますか?

諏訪:一番大きいのは、「確定申告」のキーワードで検索上位を獲得できていることです。国税庁を抑えて1位になったこともありました。月間の検索ボリュームが100万を超えることもある高難度キーワードですので、上位表示できているのは非常に大きいです。

同様に、「青色申告」「所得税」「国民健康保険」「年末調整」といった検索ボリューム5万から15万のキーワードでも上位の評価を獲得できています。

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「確定申告」で上位表示を獲得(Google Chromeのシークレットモードで2018年7月現在の検索結果)。

クラウド記事の量産でわかった、原稿チェックで消耗する2つの要因

五木田:プロジェクト開始前の課題として、どのようなものがありましたか?

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諏訪:私が所属するマーケティングチームは、サービス利用を促す役割を担います。具体的には、検索流入数を増やして、ユーザーとの接点を増やすというのが課題のひとつでした。KPIはセッション数とコンバージョン数です。

ただ、今回のリライト施策では、どれだけ引き上げられるかわからなかったので目標値は設定せず、とにかくチャレンジしようとスタートしました。

実は、ナイルへ依頼する前年の2016年に、SEOコンテンツを1,000記事ほど構築していました。なので、そこをテコ入れすれば伸びるのはわかっていたのですが、具体的にどこからどう手をつけるべきか、わからないといった状況でした。

五木田:1,000記事というのは、かなりのページ数ですね。どのように制作したのですか?

諏訪:クラウドソーシングでライターに依頼し、社内の会計など専門知識があるメンバーに確認してもらって、半年間くらいで構築しました。今から思うと、よく作ったなというくらいタイトなスケジュールでした。

五木田:半年で1,000記事ですか!すごいですね。

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諏訪:中でも、原稿のチェックが予想以上にたいへんでした。
チェック作業が負担になった要因としては2つあります。

1つは、法律に関わる情報が多いので、事実確認と編集にかなりの工数が必要だったこと。例えば、古い情報だと税率が違ったり、条件が異なっていたりといった可能性がありますし、情報は正しいけど誤解を招く文章になっているなどの危険性もあります。そのため、文章をチェックする作業がとにかくたいへんでした。

2つ目は、SEO要件を満たしたコンテンツになっているかどうかの確認です。「弊社で選定したキーワードを適切に文脈へ落とし込めているか」「ユーザーニーズを理解しているか」など、自然な形で原稿に反映できているかを確認・調整する作業も負担でした。

作業が全部終わったのが忘年会の日だったので、よく覚えていますよ。
「終わって良かった。無事に年を越せる」と(笑)。

五木田:ただ、実装から半年ほどで品質や成果に課題を感じて、弊社へご相談いただいたわけですね?

諏訪:そうですね。もっと伸ばすにはどうしたら良いのかと。実は、他社にも話を聞きました。しかし、Googleが重視する「品質の高いコンテンツをしっかり作る」という方針の理解と、それを実現できる体制が大事だと考えていたので、最終的にはナイルに決めました。

提案いただいた内容も具体的な制作のポイントがわかりやすくまとめられていたので、納得してお願いすることができましたね。

五木田:SEOへの理解と、編集・制作のスキルを両立させるというのは難しいところがあります。それぞれに専門性が必要ですからね。

ナイルでは、SEO設計をディレクターが、制作を編集者が担う体制を整えているので、ご期待に応えられたのだと思います。

■ナイルのコンテンツ制作体制

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SEOやマーケティング知識の豊富なディレクターが方針立案を行い、経験豊富な編集者がコンテンツの品質管理を担う。

成果につながったナイルのコンテンツ制作3つの強み

五木田:プロジェクトの流れとしては、3段階で進みましたね。

1. 対象記事の選定とキーワード設定
2. リライト実施(執筆・編集)
3. CMSへの登録

「記事選定とキーワード設定」(1)では、SEOコンテンツ1,000記事から事業に影響が大きい対象キーワードを狙える約500記事を選定し、さらに検索ボリュームやユーザーニーズ、競合コンテンツなどを比較して、最終的に優先すべき109記事を絞り込みました。
さらに、リライト対象記事を全面的に修正するものと一部修正するものに分け、できるだけ費用対効果が良くなるように進めていきましたね。

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リライト原稿は、事実確認とSEO要件を反映して大部分を修正。
リライトの方法についてはブログ記事をリライトして検索順位を上げるには?で紹介しています。

諏訪:「執筆・編集」(2)を全部お任せできたのは助かりました。
対象範囲とキーワードをいっしょに決めて、「CMSへの登録」(3)段階で原稿の確認と実装チェックを行えば大丈夫だったので、弊社は1人のメンバーにすべてを任せることができました。

五木田:ナイルでは、出版社出身の編集者や経験豊富なライターがコンテンツ制作を担っています。ですから、読みやすくてわかりやすい、高い水準の原稿を制作することができ、良いユーザー体験を提供できています。結果として、検索順位が上がる場合が多いです。
また、ライターが執筆した原稿を編集者と編集デスク、校閲者にもチェックしてもらうトリプルチェック体制で対応しています。こうした出版社レベルの制作体制と、元々強みだったSEO設計の理解によって成果が出せています。


ナイルのコンテンツ制作における3つの強み
・SEOに対する理解の高さ
・経験豊富な編集者によるユーザー重視のコンテンツ制作
・トリプルチェックによる出版社と同等の制作体制


諏訪:品質の高いコンテンツを実装できたことで、結果として検索流入数を押し上げることができました。また、選定いただいた109記事は、コンバージョンへの貢献度も向上しました。事業貢献という点でもしっかりと数字を出せたので、プロジェクトが成功して良かったです。

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また、今回のプロジェクトでは、原稿をとても丁寧に仕上げてくれたことに加えて、進捗管理についても本当に細かいところまでケアしてもらいました。当初のスケジュールからずれてしまったときも柔軟に対応いただいて、たいへん感謝しています。

「どれだけ伸びるかわからない」という不安な状態でスタートしたリライトのプロジェクトでしたが、明確な結果が出ました。マーケティングが専門の私からすると、安心してコンテンツの相談もできるナイルの存在はとてもありがたいです。

ナイル株式会社について

自社のWeb運用ノウハウやSEO技術を強みとし、コンテンツマーケティングや分析など、Webサイトの総合的なROIを改善コンサルティングを展開しています。Webサービスを得意とする企業ならではのコンサルティングで、企業様のWebビジネス成長を支援いたします。

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