YouTubeのSEO対策で重要な全ポイントを一挙紹介

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YouTubeのSEO対策で重要な全ポイントを一挙紹介

大規模な動画共有サービスのYouTubeは、多くの個人や企業が活用しており、たくさんの動画がアップロードされています。

適切な対策をしなければ大量の動画の中に埋もれてしまい、視聴されないままということも珍しくありません。

そのため、YouTube内でも動画を上位に表示させるためのSEOを実施する必要があります。

そこでこの記事では、YouTubeSEOの概要をはじめ、YouTubeSEOが必要な理由や設定するべき項目、YouTubeで検索上位を目指す上での大切なポイントを解説します。

ナイルのYouTubeチャンネル「ナイルTV」もぜひご覧になってください!

YouTube SEOとは?

YouTube SEOとは、YouTubeで動画の検索順位を上位に表示する手法(検索エンジン最適化)のことを指します。

2023年4月現在、YouTubeは世界最大の動画共有サイトであり、公式によると毎月数十億人がログインしていると発表されています※。

YouTube SEOを行うことで、広告に頼ることなく自身の動画を検索結果に上位表示でき、多くのユーザーに視聴してもらえる可能性が高まります。

※参考:YouTube for Press

ワンポイントアドバイス:検索結果にYouTube動画が表示されるケースが増加

2023年5月現在、検索したキーワードと関連性の高いYouTubeやTikTokの動画が、検索結果の上位に表示されるケースが増えています。

例えば、下記画像は「包丁 研ぎ方」というキーワードで検索した際の検索結果です。

「包丁研ぎ方」検索結果

このように検索結果の上位には、包丁の研ぎ方がわかる動画が表示されています。

これは、検索エンジンを利用するユーザーの中にも、「動画で見たい」というニーズが増えてきているからといえるでしょう。

また下記画像のように、バーティカル検索の左側に「動画」が表示されている場合は、動画を求めるニーズが高いキーワードと予測できます。

「包丁研ぎ方」バーティカル検索

このように、YouTubeSEOに取り組むことで「検索エンジンにおけるSEOにも貢献する」という認識を持っておきましょう。

なお、SEO×コンテンツ×データ解析が強みのナイルでは、ウェブマーケティング全域のコンサルティングを行っています。

「対策したいキーワードはあるけどどのような動画を作れば良いのかわからない」という悩みや、「キーワード選定のやり方がわからない」という悩みをお持ちの方は、こちらよりお気軽にご相談ください

YouTube動画にもSEOが必要な理由

前述したとおりYouTubeは規模が大きく、月間アクティブユーザーは日本だけでも7,000万人、世界では数十億人にのぼります。

毎分500時間以上のコンテンツがアップロードされており、YouTubeで視聴できる動画本数も非常に多いです。

YouTubeを利用する多くのユーザーは、自分の視聴したい動画を探すためYouTube上で検索を行います。

このとき「検索」という行為が発生するため、YouTube内でもSEO対策が有効であり、やっておくべき施策であるといえます。

参考:

YouTube が人気な理由とは - Think with Google

YouTube for Press

YouTubeの検索アルゴリズムで重要な要素

YouTubeの検索アルゴリズムの詳細は公開されておらず、「こうすれば検索順位が上がる」という明確な方法は提示できません。

ただし、YouTube公式サイトでは、最適な検索結果を提供するために「関連性・エンゲージメント・品質」を重視していると公表しています。この3要素の具体的な内容は以下のとおりです。

YouTubeの検索アルゴリズムで重要な3要素

  • 関連性:タイトル・タグ・説明と動画内容が一致しているか
  • エンゲージメント:検索ユーザーの総再生時間がどのくらいか
  • 品質:専門性・権威性・信頼性があるのか

また、YouTube公式のヘルプページでは、より多くの視聴者に動画を見てもらうためには「視聴者についてよく知ることが必要」と述べています。

参考:検索とパフォーマンスに関するよくある質問 - YouTube ヘルプ

Googleのグループ企業でもあることから、基本的には「ユーザーに焦点を絞ることが重要」とされる通常のSEOと同じと考えて良いです。

このためYouTubeでは、視聴者にとって「面白い・楽しい・役立つ」ような動画を発信していき、チャンネル登録者数・再生回数・再生時間を増やすことが大切です。

以下に記載した一連の流れを意識した上で、動画作りや環境整備をしていってください。

YouTube配信で意識する5つの流れ

なお、通常のSEOにおける基本的な考え方や取り組みについては、以下の記事にて解説しています。併せて参考にしてください。

【2023年1月更新】SEOとは?SEO対策の仕組み、技術対策、キーワード調査方法まで解説

YouTubeにおけるSEOの役割

YouTubeのSEOと通常のSEOでは、役割が少々異なります。

前述のとおり、YouTubeではチャンネル登録者数やチャンネル登録者の再生率などを増やす取り組みを重視しなければなりません。

「面白い」「また見たい」と思ってもらえる動画作りに注力するため、「検索する目的を解決する」コンテンツ作りに比較的重きを置くコンテンツSEOとは少し違います。

ただし、ユーザーに動画を見つけてもらうためには、タイトル・タグ・概要欄などの細かな設定も欠かせません。

これらの設定をすることでインプレッション数が増えるといったメリットもあるため、まだ設定していないという人は、これから紹介する内容を参考にして設定してみてください。

 


ご質問は、以下のバナーよりお気軽にご連絡ください。

\本記事に関するどんなことでもお答えします!/

YouTubeのSEOで設定するべき8つの項目

YouTubeで動画を公開する際には、さまざまな項目を設定できます。

ここからは、設定することでユーザビリティの向上が期待でき、インプレッションの増加が見込める8つの項目を紹介します。

YouTubeSEOで設定する8つの項目

項目1 タイトル

タイトルでは、動画の内容を端的かつわかりやすく伝えることが重要です。

その上で必ず押さえておくべきことは、次のとおりです。

【YouTube 訴求タイトルのコツ】

  • 動画内容と関連性の高いキーワードはできるだけ冒頭に置く
  • PCとスマートフォンそれぞれでどう表示されるかを把握し、最後まで見えないタイトルは避ける
  • シリーズ動画の場合は、統一タイトルにエピソード番号やバリエーション名を加えた形にする
  • サムネイル画像との組み合わせで、より動画の内容が伝わりやすいタイトルにする

タイトルの文字数は、PCとスマートフォン両方を考慮すれば、全角28文字前後がいいでしょう。

長くとも50文字以下になるようにすることがおすすめです。また、タイトルではキーワードの選び方が大きなポイントになります。

ユーザーにとって有益な情報かどうかを意識し、タイトルにもその要素が入っていたほうが効果的です。

項目2 概要欄

概要欄では、テキスト内容と動画の関連性の高さや、ほかの動画やウェブサイトなどへの誘導を意識することが大切です。

そのため、以下のようなポイントを押さえて作成することが重要になります。

【YouTube 概要欄で押さえるポイント】

  • キーワードを含めながら動画の内容を的確に説明する
  • チャンネル登録、関連動画、再生リスト、ソーシャルメディアのアカウントといった次の動画の視聴を促すリンクや、動画視聴後に誘導したい外部リンクを含める
  • 海外でも視聴してほしい場合は対象言語の説明文を入れておく

また、GoogleにおけるPCの検索結果画面で表示される説明は2行分のみであり、YouTube動画再生ページでもデフォルトで表示されるのは最初の3行です。

それ以降については省略されてしまい、全文を見るには「もっと見る」をクリックする必要があります。このため、最も伝えるべき要素を冒頭にまとめることが大切です。

【ワンポイントアドバイス】チャプターも設定しよう!

YouTube動画には目次機能のチャプターも設定しておきましょう。

概要欄には、動画の中で重要な箇所の再生時間を記載することをおすすめします。

※通常の検索結果にチャプターが表示される可能性があり、動画を見てもらえるチャンスも上がります。

項目3 タグ

タグについては、ユーザーには見えませんが、YouTubeが動画を認識して 、検索結果やYouTubeの関連動画の表示に影響するといわれています。

そこで、以下のようなポイントを意識して設定を行いましょう。

【YouTube タグ設定のコツ】

  • 動画の全体像を的確に伝えるワードを選び、無関係なワードは含めない
  • タイトルや説明に含めたキーワードもタグとして登録する
  • 動画固有のワードと一般的なワードの両方を入れる

もし、タグを考えるのが難しい場合は、人気動画を参考にするにもおすすめです。

動画ページのソースから「keywords」を確認することで、その動画に設定されているタグが確認できます。

項目4 ハッシュタグ

ハッシュタグは、「#〇〇」のように表記して設定します。

例えばダイエット動画であれば「#脚やせ」、音楽のチャンネルであれば「#music」「#ジャズ」などのハッシュタグを設定します。

ほかの動画と関連づけられてユーザーに動画を見つけてもらいやすくなるので、積極的に設定すべき項目です。

概要欄にも複数のハッシュタグを設定できますが、タイトル付近の冒頭に表示されるのは3つまでと上限があります。

このため、ハッシュタグには、検索数の多いキーワードで設定するのがおすすめです。なお、60個以上設定すると、すべてのハッシュタグが無効になるので注意してください。

参考:YouTube 動画と YouTube Music プレイリストでハッシュタグを使用する

項目5 字幕(テロップ)

動画の内容を言語化できるテロップは、動画の内容や関連性、質を判断してもらうために役立ちます。

しかし、動画自体にテロップを入れても、YouTubeのシステムは認識することができません。YouTubeの字幕機能を使用することがおすすめです。

項目6 終了画面

動画の終了後の5〜20秒間に、関連動画やチャンネル登録などに誘導する画面を表示できます。

関連動画・チャンネル登録ボタン・再生リストなど、最大4つの要素まで表示することが可能です。

設定することでユーザーのチャンネル内での回遊率や動画再生数の向上が見込めます。

項目7 サムネイル

サムネイルとは、動画一覧ページなどで表示される、動画のワンシーンを切り取った静止画のことです。

説明文は読まなくてもサムネイルは見るというユーザーが多くいるため、サムネイルは視聴を左右する大切な要素といえます。

そこで、サムネイルには、「動画の内容を端的に表しているテロップを載せた静止画を設定する」と効果的です。

項目8 カード

テキストや動画などへのリンクやサムネイルを、動画上に表示できる機能のことです。

動画・再生リスト・チャンネル・別サイトへのリンクなどが表示できます。終了画面と同じく、ユーザーの回遊率や再生数の向上につながりやすいので、設定することをおすすめします。

YouTubeで検索上位を狙うための3つのポイント

各項目を設定する以外にも、YouTubeで検索上位を狙うためのポイントがあります。

ここでは、その3つのポイントを紹介します。

YouTubeで検索上位を狙う3つのポイント

ポイント1 検索キーワードを調査してから動画作成をする

ユーザーは、検索窓に自分が見たいと思う動画に関連するキーワードを打ち込んで検索を行います。

そのため、ユーザーがどのようなキーワードで動画を探しているかを意識して、キーワードに関連した動画を作成する必要があります。

実際にYouTube内でキーワードを入力してサジェストキーワードを確認したり、キーワード選定に使えるツールを活用したりしてキーワードを洗い出していきましょう。

必要なキーワードの洗い出しが終わったら、検索ボリュームを確認して狙うキーワードを絞り込んで、動画の企画を進めていきます。

なお、SEOにおけるキーワード選定の方法やコツについては、以下の記事を参考にしてください。

【SEO】キーワード選定のコツ!無料ツールを使った4つのやり方

狙うキーワードは動画内で自然に使うようにしましょう。YouTubeでは、音声認識や文字認識などのシグナルによって、話している内容や文字を認識しています。

動画内に自然な形で盛り込むことで、キーワードと内容の関連性を検索エンジンにスムーズに伝えることが可能です。

ポイント2 再生回数ではなく総再生時間を上げる

YouTubeで検索上位を目指すためには、「再生回数」ではなく「総再生時間(視聴者維持率)」が重要です。

ただ再生回数だけを増やしたとしても、視聴時間が短ければユーザーの求める情報を満たしていないコンテンツと判断されてしまい、上位を狙うのは厳しくなります。

ユーザーの知りたい情報をしっかり伝えた上で「最後まで見たい」と思ってもらえるような離脱を防ぐ工夫を行い、総再生時間を上げる必要があることも頭に入れておきましょう。

ポイント3 YouTubeアナリティクスを確認する

「YouTube Studio」から利用できるYouTubeアナリティクスをチェックして、どの動画がよく視聴されているのかなどを分析し、次の投稿動画に活かすことがおすすめです。

YouTubeアナリティクスでは以下のような情報が確認できます。

【YouTubeアナリティクスで確認できる情報】

  • リーチ:インプレッション数・インプレッションのクリック率・ユニーク視聴者数 など
  • エンゲージメント:総再生時間・平均視聴時間・視聴回数 など
  • 視聴者:リピーター・ユニーク視聴者数・チャンネル登録者数 など

参考:YouTube アナリティクスの基本(YouTubeヘルプ)

Google検索で動画の上位表示を狙うSEOについて

Googleの検索エンジンは、「クローラー」というロボット(プログラム)がコンテンツを評価しています。

しかし動画については、クローラーが内容まで判定できるレベルにまで至っていないため、内容を変えてもGoogleの検索順位に影響はありません(2019年現在)。

動画をGoogleで検索上位にする場合は、動画が埋め込まれたサイトやページ自体にSEOを施します。

また、ページ内に動画があることを認識してもらいやすい環境にすることが重要です。

動画の視聴率・視聴回数をアップさせることができれば、検索結果の上位に表示されやすくなるのです。

また、使用する動画のプラットフォームですが、これは現状、YouTubeの活用が最もSEOに有効といわれています。

なぜなら、YouTubeがGoogleのグループ企業のため、YouTube上で評価される動画はGoogleでも評価されやすかったり、クロールされやすいといわれているからです。

YouTube検索で上位を狙える動画を投稿しよう

YouTube SEOでは、通常のSEOとは異なり「面白い・楽しい・役立つ」ような動画作りが重要です。

また、多くのユーザーに動画を見つけてもらうにも、タイトル・タグ・概要欄などの項目設定も忘れずにやっておくことをおすすめします。

検索エンジンの検索結果にも動画が表示される傾向にあるため、通常のSEOにおいても動画作りを選択肢に入れて、ビジネスを拡大させていきましょう。

なお、ナイルではSEO初心者に向けた資料を無料で配布しています。

YouTubeSEOはもちろんウェブサイト全体のSEOを進めていきたい、SEOの基本を知りたいと考えている方は、ぜひ以下よりお気軽にダウンロードしてください。

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※直接のご相談は、こちらからお気軽にご連絡ください

編集者情報

金子 光
金子 光(かねこ ひかる)
新卒で楽天グループ株式会社に入社。
営業管理として40人規模のチームをマネジメント。その後社員3人のベンチャー企業に入社し新規事業立ち上げを経験。
現在はナイルのマーケティング相談室編集長として、Webマーケティングに従事している。
無料相談はこちらから

監修者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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