
効果的なディスクリプションの作り方
コンテンツ制作において、ディスクリプションはセットで作成しておきたいところですが、ブラッシュアップを忘れられがちでもあります。ディスクリプションをしっかり作成しておくことは、コンテンツとユーザーとの接点を増やすことにもつながります。
ここでは、ディスクリプションの効果と作り方について解説します。
ディスクリプションとは?
「ディスクリプション(description)」とは、日本語で「説明」の意味で、そのページの概要を説明する短い文章です。
ユーザーが検索エンジンで検索を行った際、結果一覧の各ページには3つの要素が表示されます。上段から順に「ページタイトル」「URL」「ディスクリプション」です。以前は、ディスクリプションにキーワードを入れることでSEO効果が期待できましたが、現在ではその効果がなくなっているといわれています。
しかし、ユーザー視点に立って考えると、数ある検索結果の中で自分の求める情報であるかどうかは、タイトルやディスクリプションなどで判断しているのです。そのため、ここで適切な情報提供を行うことが、ユーザーのクリック率に影響し、上位のページよりも遷移率が高くなる可能性もあるのです。また、遷移率が高まることでページの評価が上がりますので、間接的にSEOに影響するともいえるでしょう。
ディスクリプションの書き方のポイント
ディスクリプションの書き方について、具体的なポイントを確認しておきましょう。
文字量に注意!
ディスクリプションの文字量は検索エンジンによって異なりますが、概ね115〜120文字が目安です。それ以上のテキストは「…」で省略されてしまいます。そのため、120文字程度で的確にページの内容を伝える文章を考える必要があります。
なお、スマートフォンの検索ページでは、ディスクリプションはおよそ70文字程度になります。そこで、70文字以内で一度文章を区切り、それだけでも内容が伝わるように構成することがポイントです。
タイトルとの重複を避ける
ディスクリプションの文字数は少ないため、コンパクトに情報を網羅する必要があります。タイトルとディスクリプションが重複して、貴重な文字数を消費しないようにしましょう。
キーワードを入れ込む
前述のとおり、ディスクリプションにキーワードを入れても直接的なSEO効果はないといわれていますが、ユーザーが検索したキーワードと同じものがディスクリプションにある場合、太字で表示されます。ですから、求めている検索キーワードに視線が向きやすく、クリック率に影響します。そのため、該当ページの内容と関連性の高いキーワードは、積極的にディスクリプションに入れ込むべきでしょう。
読みたくなる文章を書く
上記で「キーワードを入れ込む」と書きましたが、その結果、キーワードの羅列や、魅力の薄い文章になっては元も子もありません。ページの概要を適切に記述するだけでなく、ユーザーが「読みたいな!」と思える魅力的な文章を書くようにしましょう。
ページごとに異なる文章を設定する
サイトの各ページには、それぞれ個別にディスクリプションを設定する必要があります。しかし、ページ数が多ければ多いほど、トップページのディスクリプションのコピペで対応してしまいがちです。
これは、ユーザー視点で考えると不親切です。優先度の高いページから少しずつでもいいので、個別のページに最適なディスクリプションを設定していきましょう。
ディスクリプションに関する注意点
ディスクリプションについていくつか注意点がありますので、確認しておきましょう。
ディスクリプションは自分で設定しなくても表示される?
ディスクリプションは、Googleなどでは設定しなくても自動的に表示されます。その場合、ページの中のテキストを自動的に抽出しているため、内容説明には適していない場合があります。そのような文章が表示されているページを、ユーザーが進んでクリックする可能性は低いでしょう。
修正してもすぐには更新されない
ディスクリプションは、サーバー上で修正しても、検索結果に反映されるには検索エンジンが定期的に行うクロールを待たなければなりません。たとえ一時的であっても、うかつな文章を設定しないようにしましょう。
設定したディスクリプションが使用されない場合がある
ディスクリプションを設定していても使用されず、ページ内のテキストが抽出されて、検索結果に表示される場合があります。Googleの場合、ユーザーの検索キーワードが設定されたディスクリプションよりも、ページ内のテキストのほうに適合性があると判断した場合、そちらが優先されます。そのため、関連性の高いキーワードは、積極的にディスクリプションに入れ込んだほうがいいでしょう。
ディスクリプションは定期的にチェック!
ディスクリプションの表示ルールには、やや不透明な部分があります。また、検索エンジンのアルゴリズム変更によって、現在表示されている結果が変わってしまう場合もあります。定期的に自社サイトのディスクリプションをチェックし、適切に表示されているか確認しましょう。
また、Googleでは「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」として、ディスクリプションの望ましい在り方を公式に表明しています。こちらも併せてご確認ください。